2008年06月25日

歯と歯周組織の断面

歯周病断面.gif健康部では歯肉が歯周組織表面を構成し、深部組織を保護しています。歯肉は接合上皮といえる未熟な上皮で歯面に付着するとともに結合組織中のコラーゲン繊維によって歯(セメント質)や骨と強固に結合しています。歯は歯槽骨内に歯頚部近くまで埋まり、歯と歯槽骨間には歯周靭帯(歯根膜)とよばれる薄い結合組織が介在しています。歯周靭帯は歯と骨の結合のほか咬合力の緩衝や感覚、栄養、恒常性の維持など大切な機能を担っています。

歯肉炎になった部分では歯肉結合組織に血管の拡張や水腫、炎症細胞浸潤などがおこります。炎症性滲出による歯肉の腫脹や接合上皮の一部が破壊されることによって、歯と歯肉の間に歯肉ポケットが形成されます。ポケットに面する上皮(ポケット上皮)にはびらんや歯肉結合組織内に側方増殖がみられますが、接合組織根尖側端の位置はセメント・エナメル境付近に留まっています。炎症は歯肉に限局し、深部の歯周靭帯や歯槽骨の変化はみられません。

歯周炎になると、炎症にともなう組織破壊が深部に広がり、歯周靭帯の断裂や歯槽骨の吸収像がみられるようになります。接合上皮は根面に沿って深行増殖するとともに、歯垢に近接する部位では歯面から剥離し、深い歯周ポケットを形成します。ポケット内には大量の歯石や歯垢が付着し、ポケット上皮はばらんや潰瘍を示します。ポケットに近い部分では多数の好中球が浸潤し、膿となって排出されます。
歯周病 予防歯科


ラベル:歯周病
posted by 歯周病予防 at 08:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯周病とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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