2009年07月30日

第6番目の合併症「歯周病」 歯科医への紹介 「もはやルーチン」

糖尿病合併症は多数で、それぞれ重要性は高いが、「歯周病」はその歴史的な背景から第6番目の合併症として関心を集めている。日本糖尿病学会では今月23日の年次学術集会で、日本歯周病学会とのジョイントシンポジウムを開き、会員に歯周病対策の重要性を訴えた。
各慢性合併症についてこう説明する。糖尿病3大合併症である@糖尿病網膜症A糖尿病腎症B糖尿病神経障害は、血糖値が高い状態が長びくことで合併する細小血管症。3大合併症は糖尿病であることにより発症する合併症であり、これらを予防することが、糖尿病診療の最大の目的となる。合併患者は多いが、HbA1cを下げて血糖をコントロールすることが、予後の鍵を握る。
3大合併症に続く、第4番目のC動脈硬化を予防することも重要だ。動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞などの大血管合併症は、致死的イベントを引き起こすリスクが高い。大血管疾患は糖尿病でなくとも起こり得るが、糖尿病患者では発生頻度が3〜5倍に上がる。HbA1cを抑えても発生するため、強化療法でも予防できない厄介な問題となっている。
5番目の合併症はD糖尿病足病変(壊疽)。欧米人に多く、日本人では少ないため、見過ごされがちではあったが、今年からフットケアが保険適応となり、話題を呼んでいる。
そして今注目を集めている合併症が、第6番目のE歯周病だ。歯周病がほかの合併症とは異なる点は「糖尿病と歯周病は相互関係にあること」です。ほかの合併症は、糖尿病があることで合併するが、歯周病は「糖尿病患者は非糖尿病者の2〜3倍歯周病を罹患している」「歯周病があると糖尿病のコントロールが困難になる」という特徴があるためだ。
糖尿病患者の歯周病を改善しないと、糖尿病のコントロールも難しい。逆に歯周病を治療するとインスリン抵抗性が軽減し、血糖コントロールがしやすくなる。こうした特徴から、西尾氏は「両者は併発病とも言える」と話す。

歯茎チェックと歯科医との連携を
歯周病の罹患率は、日本人で約7割と言われている。歯周病が糖尿病を悪化させる原因(下記「糖尿病と歯周病」参照)であることが解明されつつある今、これからは患者の「歯」に注意を向けなければ、糖尿病診療としては不十分と言われかねない。
内科医であっても「歯茎」の状態くらいはチェックしたい。歯茎にうっ血があれば糖尿病の悪化原因とみて歯科に紹介すべきだ。
新たな糖尿病患者を増やさないためには、プライマリケアでの糖尿病予備群へのアプローチが重要になってくる。耐糖能異常があれば、「歯を磨くと、血が出ませんか?」とひと言聞いて、歯周病の疑いがあれば歯科へ紹介する。積極的に歯周病を治療し、糖尿病発症リスクを抑えることが求められる。
糖尿病患者を眼科に紹介するように、内科医は歯科へも紹介できるように連携を進めていく必要がある。ただ、医師は歯科治療について無知であることも確かだ。歯科医も専門領域が細かく分かれているので、単に「歯科に行ってください」ではなく、歯周病治療を得意とする歯科医を紹介できることが必要となる。
糖尿病教室では、歯磨き指導を行うことが珍しくはなくなった。患者の歯周病への意識も高まりつつある。チーム医療が充実している糖尿病診療では、実際に指導に当たるコメディカル・スタッフに歯周病の理解が深まれば、良好なコントロールにつながると期待される。
一方、連携の中で歯科から内科への働き掛けが増えることも望まれる。歯科医が、内科のコントロール状態や服薬状況に目を向けて「歯周病があるので、糖尿病のコントロールを」という照会が増えれば、より良好なコントロールが得られるだろう。
2005年に発足した日本糖尿病対策推進会議が、各都道府県単位で開催されている。特定健診・保健指導の開始に際し、08年から同会議には歯科医(日本歯科医師会)が参画するようになった。糖尿病の発症・重症化を予防するには、歯周病対策が不可欠となるためだ。糖尿病と歯周病との関係を解き明かす分子メカニズムも明らかになりつつあり、第6の合併症の診療に対する機運は高まっている。
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2008年07月16日

歯周病と糖尿病B

歯周病,糖尿病、B.gif歯周病も糖尿病に影響を与える!?
最近では、歯周病も糖尿病に影響を及ぼすと考えられるようになってきました。歯周病が進行した状態では歯周病巣から炎症性サイトカインが産生されます。この炎症性サイトカインが口腔内の毛細血管を伝って血中に入ると、ますますインスリン抵抗性が増すことになり、糖尿病の症状が進行します。
逆に糖尿病患者の歯周病を治療することで血糖コントロールが改善し、重症度の指標である血中HbA1c濃度が0.5〜1%低下するとの報告があります。
これは歯周組織から分泌される炎症性サイトカインが抑制されて、インスリン抵抗性が改善されるためと考えられています。


糖尿病 歯周病
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2008年07月10日

歯周病と糖尿病A

歯周病,糖尿病.gif現在、日本には「糖尿病が強く疑われる人」は約740万人、「糖尿病の可能性を否定できない人」は約880万人、合わせると1620万人いると推定されます。
昨今、注目されている『メタボリックシンドローム』に関わる一つの疾患である糖尿病と、歯周病との関係についてご紹介します。
糖尿病は、インスリンによる血糖低下作用が弱くなったり、膵臓から分泌されるインスリンの量が減少したり、あるいは分泌されたインスリンがうまく働かなくなる代謝異常の疾患です。糖尿病にはT型糖尿病やU型糖尿病、遺伝子の異常や他の病気が原因となるもの、妊娠糖尿病などいくつかのタイプがあります。日本の糖尿病の95%以上が、食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多いU型糖尿病であるといわれています。

糖尿病は歯周病を悪化させる!?
歯周病は糖尿病の第6の合併症といわれているように、糖尿病患者では歯周病の発症や進行のリスクが高い事が分かっています。これは歯周組織においても、免疫機能の低下、代謝異常、微小血管障害などが起こり、歯周病原菌に感染しやすく、組織の破壊が起こりやすくなるためだと考えられています。
高血糖状態では血中のタンパク質が糖化されており、糖化されたタンパク質は免疫細胞(マクロファージ)を刺激して、炎症性サイトカインを過剰に産生させます。このサイトカインが歯周病の炎症症状を強め、歯周組織に破壊を招くと考えられています。
糖尿病 歯周病

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2008年06月19日

歯周病と糖尿病

歯周病と糖尿病.gif糖尿病とは何らかの原因によって血液中の糖分をエネルギーに変えるインシュリンという物質の働きが低下血液中に糖分が溢れてしまう病です。現在、日本での患者数は予備軍を含めると1600万人以上いる国民病の一つです。主な原因として考えられているのは、高カロリーの食事や運動不足による肥満などです。
歯周病は糖尿病を悪化させることが近年の研究で明らかになってきました。それだけではありません。糖尿病が悪化すると歯周病も悪化させてしまうのです。

頻尿や喉の渇きや足がつるや倦怠感は糖尿病の症状です。食べ物が歯に挟まる、歯ぐきからの出血というのは歯周病の症状です。この二つの病はお互いを悪化させていくという恐怖のスパイラルを作るのです。ではいったい何故お互いを悪化させてしまうのでしょうか?歯周ポケットに歯周病菌が溜まってしまうと免疫細胞である白血球が菌を退治しに集まってきます。この時白血球が歯周病菌の出す毒素に触れることである物質を放出するのです。この物質こそTNF―αと呼ばれる物質です。そしてこのTNF―αには何と血液中のインスリンの働きを妨げてしまう作用があるのです。つまり歯周病でTNF―αを多く放出している場合、インスリンの働きが低下し糖尿病が一気に進行してしまうことがあります。そして糖尿病が進行すると当然、血糖値が高くなります。そうなると今度は歯ぐきの毛細血管の血流が悪化、血液が行き渡らず歯周病菌を退治できなくなってしますのです。こうして歯周病による歯ぐきの炎症が悪化するつれて、さらにTNF―αが多く放出され糖尿病もますます悪化、この悪循環を繰り返しついにはわずか半年で重度の糖尿病で倒れてしまうのです。


あなたはバランスのとれた食生活を心がけていますか?
自分の血糖値をきちんと把握していますか?
そしてなにより歯周病を放置していませんか?

歯周病菌が入って歯周病になると、今度は歯周病によって起こる炎症やTNF―αの放出、そのようなことからインスリンが利きずらい状態になって糖尿病が悪化します。ですから糖尿病の人で歯周病が悪化した途端に血糖のコントロールが悪くなったりインスリンを使っている人ではインスリンの投与量が2倍に必要になることがあります。歯科の治療をしたり抗生物質を服用したりして歯周病が改善してくると、またインスリンの必要量が減ってきます。


歯周病となる歯周病菌は現在10種類以上見つかっています。その中で最も毒性の強いPg菌という菌です。もしもPg菌が口の中で大量に存在すればそれだけで、糖尿病を悪化させるTNF―αを多く発生させているということになります。
そこでバナペリオ検査でこれは確認できるのです。歯周ポケットから歯垢を採集し検査するのです。深い歯周ポケットには毒性の強い歯周病菌が繁殖しやすいのです。

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posted by 歯周病予防 at 14:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯周病と糖尿病 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
山口県における歯周病治療の実情は? 山口県でも歯周病治療を多くの歯科医院で行われています。歯を失ってからではなく、歯を失う前に歯周病治療を行い保存していく。しかし、駄目な歯を歯を無理に残すことが良い治療ではありません。 しっかりと歯周病治療について理解を深めていただき、健康なお口の中を維持していただけますよう、歯周病治療に関するさまざまな情報もご案内させていただきます。【岩国市・柳井市・周防大島・光市・下松市・周南(徳山)市・防府市・山口市・宇部市・秋穂町・小郡町・下関市・萩市・山陽小野田市・長門市】歯周病予防研究会【山口県】
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